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【小学校英語指導案】英語の先生、AIをどう使う?―4つの使い分けと、AIに任せないこと

英語の先生向け

2026.10.12

ChatGPT、Gemini、Claude、NotebookLM。

英語の先生の中にも、AIを仕事で使う方がかなり増えてきたのではないでしょうか。

私自身も、ワークシート作成やレッスンプラン、生徒の学習状況の整理など、毎日のようにAIを使っています。

以前なら何時間もかかっていた教材が、10分ほどで形になることもあります。本当に便利ですし、私ももう、すべてを一から自分だけで作る働き方には戻れないと思います。

ただ、AIを使うようになってから、私は二つのことを考えるようになりました。

一つは、何を、どのAIに頼むか。

もう一つは、AIによって浮いた時間を、何に使うか。

今回は、私が実際に行っている4つのAIの使い分けと、AIを使ううえで大切にしていることをご紹介します。

AIは、ワークシートを作るだけではありません

「先生がAIを使う」と聞くと、まず思い浮かぶのは教材作成かもしれません。

もちろん、私もAIにワークシートや練習問題を作ってもらいます。

でも、実際にはそれ以外にも、

生徒のつまずきについて一緒に考える。
最新の情報を調べる。
複雑な管理表を作る。
自分自身のレッスンを振り返る。

といった、いろいろな場面で使っています。

そして私は、何をしたいかによって、使うAIを変えています。

ChatGPT|生徒について一緒に考える

私が一番よく使っているのは、ChatGPTです。

教材を作ってもらうこともありますが、特に便利だと感じているのは、一緒に考えてもらう使い方です。

例えば、

「中学2年生の生徒が、この文法で何度も間違えている」

という状況があったとします。

そこで、すぐに同じ文法の練習問題を増やすのではなく、

「本当につまずいているのは、この文法なのかな?」

「もっと前の段階で理解できていないことはない?」

「次のレッスンでは、何から確認すればいい?」

と、原因を一つずつ整理していきます。

一人で考えていると、つい最初の思いつきで進めてしまうこともあります。

そんなときに、別の可能性を出してもらったり、自分の考えを言葉にしたりすると、目の前の生徒を少し違う角度から見られることがあります。

Gemini|今の情報を調べる

最近のニュースや、今起きていることを題材にしたいときは、Geminiを使うことがあります。

例えば、大人の生徒さんとの会話レッスンや、中高生のリーディング教材を作るために、最近の出来事を探したいときです。

もちろん、AIが出した情報をそのまま正しいと思わず、必要に応じて元の情報も確認します。

調べた内容をそのまま教材にするのではなく、

「この生徒なら、どんな語彙に言い換えれば読める?」

「どこまで背景知識を伝える?」

と考えながら使っています。

Claude|少し複雑なものを形にする

Claudeは、私は毎日使っているわけではありません。

ただ、コーディングを使って、少し複雑なものを作りたいときに使うことがあります。

例えば、生徒の学習状況や受講回数、進捗など、複数の項目を管理するスプレッドシート。

自分で一から関数や仕組みを考えるとかなり時間がかかるものも、やりたいことを伝えながら形にしていきます。

「頭の中にはイメージがあるけれど、自分では作り方が分からない」

そんなものを、実際に使える形へ近づけたいときに便利です。

NotebookLM|自分のレッスンを振り返る

そして、先生にぜひ試してみてほしいのが、NotebookLMを使ったレッスンの振り返りです。

私は、自分のレッスンを録音し、その内容をもとに、

「生徒の英語力ではなく、私自身の教え方についてフィードバックしてください」

とお願いすることがあります。

すると、

「この部分は先生の説明が少し長い」

「ここでは、もう少し生徒が話す時間を取れたかもしれない」

といった、自分では気づきにくい部分が見えてきます。

実際にレッスンをしている間は、生徒の反応を見たり、次の活動を考えたりしているため、自分の話し方まで客観的に見るのは難しいものです。

AIを教材作成だけではなく、自分の指導を振り返る相手として使うのも、とても面白いと思っています。

「どのAIが一番?」ではなく「何をしてほしい?」

私の使い分けを簡単にまとめると、

生徒について一緒に考えるなら、ChatGPT。

今の情報を調べるなら、Gemini。

複雑なものを形にするなら、Claude。

自分の資料やレッスンを振り返るなら、NotebookLM。

もちろん、これは絶対的な分け方ではありません。

それぞれのAIができることは重なっていますし、機能もどんどん変わっています。

「一番優秀なAIはどれ?」と考えるよりも、

「今、私は何をしたい?」

「どんな仕事を手伝ってほしい?」

と考えるほうが、使うAIを選びやすくなります。

AIで教材ができたら、レッスン準備も終わり?

AIを使えば、ワークシートが10分ほどで完成することもあります。

では、教材ができたら、レッスン準備も終わりなのでしょうか。

私は、そこは少し違うと思っています。

AIが作った教材は、一見とてもきれいに見えます。

でも、実際に自分で解いてみると、

「この問題だけ急に難しくなっている」

「似た問題が続きすぎている」

「今日のレッスンのゴールと少しずれている」

ということも、普通にあります。

ワークシートが完成したことと、その生徒のためのレッスン準備ができたことは、同じではありません。

最後に生徒に合わせるのは、先生です

AIが作った教材を使う前に、私はできるだけ自分でも一度解くようにしています。

この問題は、本当にこの生徒のレベルに合っているか。

この順番で、無理なく理解できるか。

今日のレッスンが終わったとき、何ができるようになっていてほしいのか。

そのゴールに、この教材はつながっているか。

必要なら、問題を削ったり、順番を変えたり、例文をその生徒が興味を持てる内容に変えたりします。

この最後の調整は、やはり目の前の生徒を知っている先生にしかできません。

AIで浮いた時間を、何に使う?

AIを使う目的は、先生が考えなくてよくなることではないと思っています。

ワークシートの形を整える。
似た形式の問題を作る。
情報を整理する。

そうした作業にかかる時間を短くして、その分、

生徒がどこでつまずいているのかを見る。
今日のレッスンのゴールを考える。
教材をその生徒に合わせる。
自分の指導を振り返る。

そんな時間を増やすために使う。

AIによって教材が10分で作れたなら、残りの時間までなくしてしまうのではなく、その時間を生徒のために使いたいと思っています。

AIで削りたいのは、作業時間。

先生が考える時間ではありません。

AIは、先生の代わりに生徒を見ることはできません。

でも、先生が生徒を見る時間を増やすための、とても頼もしい相手にはなってくれます。

私はこれからも、AIに任せられるところは上手に任せながら、最後に目の前の生徒について考える時間は、大切にしていきたいと思っています。

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