英語の授業、こんなふうに始まっていませんか?
“Good morning! How are you today?”
“I’m fine, thank you. And you?”
そのあとStudent Leaderが前に出て、曜日や天気を聞いて、教科書を開く。
もちろん、毎回同じ流れを作ることにも意味はあります。
でも、せっかくの授業最初の5分。
毎回決まりきった英語を繰り返すだけではなく、前回までに習った英語を「思い出して、使う時間」にしてみませんか?
今日は、私が授業でもよく使う、準備もほとんどいらず、いろいろな文法や表現に応用できる活動をご紹介します。
Two Truths and a Lie
ルールはとても簡単です。
先生が、自分について3つの英文を言います。
そのうち、2つは本当。1つだけ嘘。
子どもたちは、どれが嘘なのかを当てます。
たとえば、前回の学習が I like ~. だったとします。
I like sushi.
I like cats.
I like natto.
「先生、納豆好きなの?」
「いや、絶対嫌いそう!」
「でも猫は好きって言ってたよ!」
子どもたちは、自然と英文の内容を聞き始めます。
これが、この活動の面白いところです。
文法が変わっても、そのまま使える
たとえば can を学習したあとなら、
I can swim.
I can play the piano.
I can ride a unicycle.
過去形なら、
I watched a movie yesterday.
I ate ramen yesterday.
I played tennis yesterday.
I have ~.、I want ~.、I went to ~. など、そのとき学習している表現に入れ替えるだけ。
活動のルールを毎回説明し直す必要もありません。
子どもたちがルールを知っているからこそ、先生は中身だけを変えて、既習表現を何度も授業に再登場させることができます。
新しい表現を一度練習して終わりにするのではなく、次の授業でもう一度思い出して使う。
そのための導入活動として、とても使いやすいアクティビティです。
最初は先生が本気で子どもたちを騙してみる
最初は、ぜひ先生が出題者になってみてください。
そして、ちょっとだけ本気で子どもたちを騙してみてください。
「えー!先生それできるの!?」
「絶対2番が嘘!」
そんな声が出てきたら大成功です。
ここで大切なのは、「今日復習したい文法を3回使う」だけで文章を考えないこと。
子どもたちが、
「どれが嘘なんだろう?」
「先生、本当にそんなことしたの?」
と考えたくなる内容を準備してみてください。
たとえば、
I can speak French.
I can cook curry.
I can ride a unicycle.
子どもたちの頭の中が、
「canを聞き取らなくちゃ」
ではなく、
「先生、一輪車乗れるの!?」
になっていたら、それでいいのです。
むしろ、その方がいい。
英語を理解しなければ、どれが嘘なのかを考えられません。
文法を練習するために英文を聞くのではなく、知りたいことがあるから英語を聞く。
そこに、英語を使う理由が生まれます。
答え合わせには、写真を一枚
そして、正解発表のときにおすすめなのが、写真を見せることです。
たとえば過去形の復習で、
I went camping last weekend.
と言ったなら、答え合わせのときに実際のキャンプの写真を一枚。
I have a dog.
なら、愛犬の写真を一枚。
先生のプライベートな一面が少し見えるだけで、子どもたちは大喜びします。
「本当に行ったの!?」
「犬かわいい!」
そこから、さらに質問が出てくることもあります。
大がかりな教材を作る必要はありません。
子どもたちが喜びそうな写真を1、2枚準備しておくだけでも、活動はぐっと面白くなります。
「英語の問題に正解したいから聞く」のではなく、「先生のことを知りたいから聞く」。
そんな状況を、先生側が少し工夫して作ってあげることも大切です。
慣れたら、子どもたちが出題者に
活動に慣れてきたら、今度は子どもたち自身が3文を考えます。
ペアでお互いに問題を出してもいい。
グループで一人ずつ出題してもいい。
教室全体で行うなら、
「1番が嘘だと思う人はこちら」
「2番は真ん中」
「3番はこちら」
と場所を決めて、実際に移動しても盛り上がります。
正解したら残る。
間違えたら座る。
勝った子が次の出題者になる。
クラスの人数や学年、その日の雰囲気に合わせて、いくらでもアレンジできます。
同じ活動でも、先生対クラス、ペア、グループ、教室全体と形を変えるだけで、何度も使うことができます。
授業最初の5分を「思い出す時間」に
前回習った表現を、その時間だけ使って終わりにしない。
次の授業でも、その次の授業でも、少し形を変えてもう一度使う。
その積み重ねが、習った英語を「知っている英語」から「使える英語」に変えていきます。
毎回、
“How are you?”
“I’m fine, thank you.”
で始めることが悪いわけではありません。
でも、ときにはその5分を、子どもたちが
「どれが嘘!?」
と夢中になって英語を聞き、考え、自分でも使ってみる時間に変えてみてください。
特別な教材は必要ありません。
前回習った表現と、子どもたちがちょっと知りたくなる先生の話。
そして、できれば答え合わせ用の写真を一枚。
次の授業の最初の5分で、ぜひ試してみてください。
