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英語教室だけでは足りない?|子どもが英語を好きになる家庭での習慣

ブラックフラミンゴ

2026.08.22

「家でも毎日英語に触れた方がいいですよね?」

保護者の方から、よくいただく質問です。

もちろん、英語に触れる頻度はとても大切です。

でも、

「毎日30分、英語の勉強をしましょう」

と言われても、現実にはなかなか難しいものです。

学校から帰って宿題をして、習い事に行って、ご飯を食べて、お風呂に入って。

子どもも忙しいですし、保護者の方も忙しい。

だから私は、家庭で英語を習慣化するとき、必ずしも「英語の勉強時間を増やす」ことから始めなくてもいいと思っています。

新しい習慣を増やすより、今の生活の中に英語を

たとえば、

  • 朝ごはんのときに英語の曲を流す
  • 車で移動するときに洋楽を聴く
  • 好きなアニメや映画を英語や字幕で楽しんでみる
  • 寝る前に英語の絵本を1冊読む
  • レッスンの翌日に少しだけ教材を開く
  • YouTubeを見るなら、ときどき英語のものも選んでみる

「毎日19時から15分間、英語を勉強する」と新しい予定を作るより、すでにある毎日の生活の中に、少しだけ英語を置いてみる。

それだけでも、英語との距離は変わっていきます。

私が英語を好きになったのも、家庭の中でした

振り返ってみると、私自身が英語を好きになったきっかけも、最初から「英語を勉強しよう」と思ったことではありませんでした。

子どもの頃、私は母と一緒に過ごす週末の映画の時間が大好きでした。

母と一緒に字幕で映画を見る。

ストーリーを楽しんで、外国の景色や俳優さんを見て、英語の音を聞く。

当時の私にとって、それは「英語学習」ではありません。

ただ、大好きな母と一緒に映画を見る、楽しい週末の時間でした。

でも今振り返ると、英語や海外の世界に興味を持った原点の一つは、間違いなくそこにあったと思います。

そして、もう一つ覚えていることがあります。

祖母が英語の辞書を見ながら、私に、

「さっちゃん、これ発音してみて?」

と言うことがありました。

私が読んでみると、

「あら、すごくきれいね」

と褒めてくれる。

ほんの一言です。

でも子どもにとって、大好きな人からもらったそんな一言は意外と大きいものです。

「私、英語が得意なのかもしれない」

「英語って楽しいかもしれない」

そんな小さな自信になっていったのだと思います。

英語が好きになるきっかけは、必ずしも特別な教材や英語教育の中にあるわけではありません。

一緒に見た映画だったり、何気なく聞いた音楽だったり、家族からもらった一言だったり。

子どもの頃のそんな経験が、何年もあとまで残ることがあります。

「勉強じゃなかった英語」が、あとから残る

小さい頃、お母さんと一緒にMichael Jacksonを聴いていた。

そのときは英語の勉強をしているつもりなんてなかったけれど、中学生、高校生になってもMichael Jacksonが好きで、自分から英語の曲を聴くようになった。

そんなこともあります。

音楽だったり、映画だったり、絵本だったり。

「楽しかった」という記憶と英語が一緒に残ることで、何年か経ってから、自分で英語に近づいていくことがあります。

だから家庭での英語習慣は、「何分勉強したか」だけで考えなくてもいいのではないでしょうか。

5分でも、1曲でもいい

家庭学習というと、机に座ってワークをするイメージがあるかもしれません。

もちろん、それも大切な学習です。

でも、英語に触れる方法はそれだけではありません。

1曲聴く。

短い動画を一つ見る。

絵本を1冊読む。

レッスンで習った言葉を一つ思い出す。

たった数分でも、生活の中で何度も英語と出会うことには意味があります。

大切なのは、一度の学習時間を長くすることだけではなく、英語との接点を生活の中からなくさないことです。

毎日できなくても大丈夫

そして、毎日続かなかったからといって、習慣化に失敗したわけではありません。

月曜日は英語の曲を聴いた。

火曜日は何もしなかった。

水曜日は英語の動画を見た。

週末には家族で字幕の映画を観た。

それでもいいと思います。

「毎日やらなければ」と考えすぎると、英語が親にとっても子どもにとっても、やらなければいけないタスクになってしまいます。

長く英語と付き合っていくことを考えれば、完璧に毎日続けることよりも、無理なく何度も英語に戻ってこられることの方が大切です。

小さい頃の「当たり前」が、その先につながることもある

幼児や小学生の頃は、自分から「英語を習慣にしよう」と考えるわけではありません。

家庭で流れていた音楽。

一緒に読んでもらった絵本。

家族で観た映画。

車の中で何度も聴いた英語。

そして、

「発音きれいだね」

「これ知ってるの?すごいね」

と、大好きな人に認めてもらった経験。

そんな日常の小さな積み重ねが、その子にとっての「英語のある生活」を作っていきます。

そして中学生、高校生になったとき、

「この曲、歌詞をちゃんと知りたい」

「この映画、英語でもわかるようになりたい」

「もっと英語を話せるようになりたい」

と、自分から英語に近づいていくきっかけになることもあります。

小さい頃に家庭で作る英語との接点は、すぐに結果が見えるものばかりではありません。

でも、何年も経ってから、その子の「好き」や「得意」、「もっと知りたい」につながることがあります。

英語を「特別な勉強」にしすぎない

家庭での英語学習というと、つい、

「何分やったか」

「何ページ進んだか」

「単語をいくつ覚えたか」

が気になります。

もちろん、学習として取り組む時間も必要です。

でも、それとは別に、

英語の音楽が流れている。

英語の絵本がある。

字幕で海外の映画を一緒に観る。

そして、子どもが英語を使ったときに、

「すごいね」

「きれいに言えたね」

と一緒に喜ぶ。

そんなふうに、英語が生活の中に自然に存在していることも、長い目で見ると大切な英語環境の一つです。

家庭でできることは、毎日英語を「やらせる」ことだけではありません。

一緒に聴く。

一緒に観る。

一緒に楽しむ。

そして、小さな「できた」を一緒に喜ぶ。

その経験が、いつか子ども自身が英語に向かっていく、小さな種になるかもしれません。