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【小中英語指導】生徒が理解したか、どうやって確認していますか?

英語の先生向け

2026.10.19

「説明して終わり」にしない英語レッスン

生徒が問題を間違えたとき、皆さんはそのあと、どんなふうに進めていますか?

間違えた理由を説明して、正しい答えを伝える。
生徒が「分かりました」と言ったら、次の問題へ進む。

一見、きちんと教えられているように見えます。

でも、ここで一度立ち止まって考えたいことがあります。

先生が説明し終えたことと、生徒が理解したことは同じではありません。

「間違えた→説明した」で終わっていませんか?

例えば、生徒が、

He go to school yesterday.

と言ったとします。

先生が、

“Yesterday”があるから過去形です。
goの過去形はwentなので、He went to school yesterday.ですね。

と説明します。

生徒も正しい文をリピートできました。

でも、この時点で分かっているのは、先生の説明を聞いて、正しい文を言い直せたことだけです。

本当に過去形を理解したかどうかは、まだ分かりません。

私は生徒が間違えたとき、すぐに正しい答えを教えず、

「これ、間違えてる。なんでか分かる?」

と聞くことがあります。

少し意地悪に聞こえるかもしれませんが(笑)、ここで見たいのは、正解を知っているかだけではありません。

自分の間違いに気づけるか。
どのルールを使えばよいか分かっているか。
それを自分の言葉で説明できるか。
そして、自分で正しい文に直せるか。

この一つの質問から、生徒がどこまで理解できているかが見えてきます。

すぐに理由が分からない場合は、答えを教えるのではなく、少しずつヒントを出します。

  • この文は、いつの話?
  • 過去だと分かる言葉はどれ?
  • この文の動詞はどれ?
  • 動詞はこの形でいい?
  • 前にも似た間違いをしたの、覚えてる?

ヒントを出しながら、生徒自身が間違いを見つけ、正しい文に直せるところまで待ちます。

緊張しやすい生徒や、間違いを強く気にする生徒には、

「ここに一つだけ直したいところがあるんだけど、見つけられる?」

と聞くこともできます。

大切なのは、先生が間違いを直してあげることではなく、生徒が自分で間違いを直せるようになることです。

「分かった?」のあとに、何をしていますか?

レッスン中に、

分かった?
Do you understand?

と確認することもあると思います。

ただ、この質問に「分かりません」と答えるのは、生徒にとって意外と難しいものです。

どこが分からないのか、自分でも整理できていないことがあります。先生が一生懸命説明してくれたあとでは、とりあえず「分かりました」と答えてしまうこともあります。

だから、「分かった?」と聞いて終わりにせず、一度、生徒自身の言葉で説明してもらいます。

きれいな説明でなくても構いません。

  • どこを間違えたのか
  • なぜ間違えたのか
  • 次は何を見ればよいのか

この3つを話してもらうだけでも、理解できている部分と、まだ曖昧な部分が見えてきます。

理解度を確認する方法は一つではありません

生徒の理解度を確認する方法は、同じ問題をもう一度解かせることだけではありません。

例えば、

  • 正しい答えを選んでもらう
  • 間違っている英文を修正してもらう
  • なぜその答えになるのか説明してもらう
  • 主語や時制を変えて、もう一文作ってもらう
  • 習った表現を自分のことに置き換えてもらう
  • レッスンの最後に、同じポイントをもう一度確認する

方法はいくらでもあります。

大切なのは、先生が正解を教えることではなく、説明のあとに、生徒が自分で何をできるようになったかを見ることです。

次のレッスンでも確認する

その日のレッスンで正解できたからといって、学習内容が定着したとは限りません。

説明を聞いた直後は、先生の言葉や例文がまだ頭に残っています。

本当に理解できているかを見るためには、次のレッスンでもう一度確認することが大切です。

私は次のレッスンの最初に、

  • 前回間違えた問題を、ほかの問題の中に混ぜる
  • 「先週は何を勉強した?」と聞く
  • 「どんな間違いをした?」と振り返ってもらう
  • 前回のポイントを使ったエラー文を修正してもらう

といった確認をすることがあります。

前回とまったく同じ問題を出すのではなく、少し形や場面を変えるのもポイントです。

時間がたっても自分で思い出し、使うことができれば、理解が定着に近づいていることが分かります。

反対に、ほとんど思い出せなかったとしても、それは悪いことではありません。

もう一度取り組む必要があると分かったこと自体が、次の指導につながる大切な情報です。

先生の手が、少しずつ離れていますか?

指導案を見るとき、私は活動の数だけではなく、少しずつ先生の手が離れていく設計になっているかを見るようにしています。

最初は、先生がお手本を見せる。

次に、一緒に考える。

そのあと、少しだけヒントを出す。

最後は、生徒が自分で考えて答える。

先生と一緒ならできた。
ヒントがあればできた。
何もなくても自分でできた。

この違いを見ていくことが、理解度を確認するうえでとても大切です。

最初から最後まで先生が説明し、質問を誘導し、答えにつながるヒントを出し続けていると、生徒が本当に理解したのか、先生の助けで答えられただけなのか分かりません。

予定どおり進むことより、大切なこと

指導案を作ると、「今日はここまで進めたい」という気持ちが出てきます。

準備した活動もしたいですし、教材のページも進めたい。

でも、生徒が途中で分からなくなっているなら、予定していた内容を減らしてでも、そこで立ち止まる必要があります。

良いレッスンは、指導案に書いた活動をすべて終えたレッスンとは限りません。

生徒の反応を見て、必要であれば戻る。
説明の仕方を変える。
もう一度、生徒自身に考えてもらう。
次のレッスンでも、覚えているか確認する。

指導案を作るときには、先生が何を説明するかだけでなく、

説明したあと、生徒は何をするのか?
何ができたら、次へ進むのか?
次のレッスンで、どうやって定着を確認するのか?

という部分まで考えてみてください。

先生の手が少しずつ離れていき、最後には生徒が自分でできる。

そんな流れが見える指導案なら、学びにつながるレッスンになっていると思います。

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