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【小学校英語指導案】レッスンプラン、細かく決めすぎていませんか?

英語の先生向け

2026.10.26

レッスンプランを作るとき、先生の質問、生徒が答えそうなこと、そのあとの声かけまで、細かく書いておきたくなることはありませんか?

初めて担当する生徒なら、なおさらですよね。

準備は大切です。ただ、プランを細かく決めすぎると、「次はこの質問」「この活動を何分までに」と、予定どおりに進める方へ意識が向いてしまうことがあります。

生徒がまだ迷っているのに、次の活動へ進む。

せっかく自分から話し始めたのに、用意した質問へ戻してしまう。

準備したプランを進めることに一生懸命になって、目の前の生徒の反応を拾えなくなる。それは、もったいないと思うんです。

テキストのページを書いたら、準備完了?

レッスンプランに「今日は○ページから○ページまで」と書く。使う教材や活動を順番に並べる。

授業の流れを整理するために、必要なことだと思います。

ただ、そこに書いておきたいのは、進めるページだけではありません。

今日、生徒が何をできるようになってほしいのか。そのために何を確認して、どんな練習をするのか。

例えば、色を扱うレッスンでも、

「色の名前が言えるようになる」

のか、

「色と名詞を組み合わせて、ものを表せるようになる」

のかで、必要な練習は変わります。

ページを終えることを目標にすると、生徒がどこで迷っていても、先へ進めたくなってしまいます。

まずは、今日できるようになってほしいことを決める。そこから活動を考えていきたいです。

色が言えたら、その先で何ができますか?

フラッシュカードを見せて、

“What color is this?”

と聞く。生徒が、

“Blue.”

と答える。

一通り言えたら、次のページへ進むこともできます。でも、色の名前を十分知っている子なら、使う場面を少し変えてみてもいいですよね。

教室にある筆箱やかばんについて聞いてみる。

知っている名詞や数と組み合わせて、

“a pink ball”
“three blue flowers”

のような表現に広げてみる。

色だけならすぐに言えても、名詞と組み合わせると止まるかもしれません。数が入ると、複数形で迷うかもしれません。

その反応を見て、今必要な練習を考えます。

予定していた活動を全部行うより、一つの表現を自分で使えるようにするために時間を使うこともあります。

教室では見えない、その子のことを聞いてみます

私は、その子の日常や好きなものについて聞くのも好きです。

例えば、

“Do you have a pet?”
“Yes, a cat.”
“What color is your cat?”

色の活動をしているのですが、このやり取りで「猫を飼っているんだ」ということも知れます。

好きなキャラクターの話でもいいですよね。

“What’s your favorite character?”
“Conan.”
“What color is Conan’s jacket?”

教室にはいないペットや、目の前にないキャラクターを思い浮かべながら、知っている英語を使って答える。

先生も、その子が何を飼っているか、誰が好きなのかを知らないので、答えを聞く楽しみがあります。

カードの色を答える練習から、自分のことを相手に伝えるやり取りへ広がるんです。

「猫を飼っている」「コナンが好き」。

そこで知ったことは、次のレッスンで質問したり、教材を選んだりするときのきっかけにもなります。

英語を練習しながら、その子のことも少しずつ分かってくる。私は、こういう時間がとても好きです。

もちろん、ペットがいない子もいますし、好きなキャラクターがすぐに浮かばない子もいます。そのときは、持ち物や好きな服など、本人が話せることへ変えれば大丈夫です。

用意した質問を全部する必要はありません。生徒の答えを聞いて、次の質問を考えます。

簡単そうな内容にも、考えるきっかけは作れます

色の名前を知っている子に、同じ確認を何度も続けると、退屈になってしまうことがあります。

例えば、白黒の虹の絵を使うなら、好きな色を塗る前に、

「虹って7色あるけど、何色が入っているか分かる?」

と聞いてみます。

色の名前は知っていても、虹の7色を全部思い出すのは意外と難しいですよね。私も、急に聞かれると迷います(笑)。

「え、何色だっけ?」

そこから、色を予想したり、確かめたりするやり取りが生まれます。

虹の色を正解できるかで、英語力を判断したいわけではありません。

知っている単語を使って、ちょっと考えたり、誰かと確かめたりするきっかけを作りたいんです。

簡単な単元でも、問い方によって、生徒の反応は変わります。

余白を持つために、準備しておきたいこと

余白を残すといっても、何も決めずに授業をするわけではありません。

私は、次のようなことを考えておきたいと思っています。

・今日、何ができるようになってほしいか
・最初に何を確認するか
・難しかったとき、どんな支援をするか
・簡単にできたとき、どう広げるか
・最後に何を見て、できるようになったと判断するか

色の名前が出てこなければ、まずそこを練習する。

色は言えるけれど、名詞と組み合わせられなければ、組み合わせる練習をする。

それもできるなら、別の写真や自分の持ち物について表現してもらう。

手順を一本に決めるより、生徒の反応に合わせて進み方を選べるようにしておきます。

つまずいたら止まる。予定していたことは、また次回でも

実際にやってみて、生徒がつまずいたら、そこで止まる。

少し待ったり、ヒントを出したり、前に学習したことへ戻ったりする。

必要なら、今日予定していた活動は次回に回してもいいと思っています。

分からないところを残したまま予定のページまで進んでも、次の授業でまた同じところにつまずくかもしれません。

反対に、今ここで時間を使ったことで、そのあとの学習が進めやすくなることもあります。

生徒が自分から話し始めたときも同じです。

今日のゴールにつながるやり取りなら、少し時間を使ってみる。話が広がりすぎたら、今練習している英語に戻す。

予定を変えるときも、何を学ぶための時間なのかは持っておきたいですね。

プランには書かれていなかった発見を、大切にしたい

「ここはもう分かっているんだ」
「この組み合わせになると、難しいんだ」
「こんなことが好きだったんだ」

授業中に少し立ち止まると、準備の段階では分からなかったことが見えてきます。

そこから、レッスンプランには書かれていなかったリアルな会話が生まれることもあります。

最後は、先生の助けを少し減らして、本人にやってもらう。

自分でできるようになったことと、まだ支援が必要なことを確かめて、次の授業につなげます。

大切なのは、プランに書いたことを全部終えることだけではありません。

目の前の生徒を見ながら、今日はどこに時間を使うかを考えること。

そのためにも、レッスンプランには、授業中に立ち止まれる余白を残しておきたいと思っています。

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