現在完了は、日本人が最も苦手とする文法の一つです。
なぜか。
日本語には、このニュアンスが存在しないからです。
しかし、英語において現在完了はとても重要な意味を持ちます。
そして現在完了と過去形を間違えて使うことで、伝えたいことがうまく伝わらないということにもなってしまいますので、しっかりと理解して使いこなせるようにしましょう！
現在完了と過去形の違い
現在完了は、今と何らかの関係がある過去のことをあらわすときに使います。
過去は過去。でも、今に何らかの形でつながっている。
例えば、
朝ごはん食べた。
→もう朝ごはんを食べた満腹感は残っていない。➡過去形
→朝ごはんがお腹にまだ残っているような状態。➡現在完了
のような感覚です。
さぁ。もっと砕いて見ていきます。
現在完了の文法は have + 動詞の過去完了でした。
そして、現在完了の鉄則として、特定の日時を言い表さないというルールがあります。
例えば
I have been to Hawaii three times.
I went to Hawaii in 2020.
I have lost my key so I cannot get into the house.
I lost my key last week.
さて、ここで気を付けたいのが、
“過去形では回数や期間を使っても問題ない”
ということです。
なので、現在完了は、回数や期間。過去形は特定の日時という覚え方はやめましょう。
大切なのは、
なぜ現在完了形でいう必要があるか。
です。
現在完了３つの用法
１．経験
２．完了
３．継続
これは中学校で習います。
Ever, never, since, for, などの副詞・前置詞の意味や使い方、現在完了の文法は学ぶけど使えない原因は、ここにあります。
過去形は、額縁に入れた写真。
つまりその瞬間のこと。と考えてみてください。
例えば、
I didn’t go to France last week.
と相手が言ったら、
行こうと思ってたけど、行かなかったんだな。
飛行機が遅れたのかな。体調不良だったのかな。
ということを、考えます。
だけど
I have never been to France.
というと、そもそもフランスに行ったことがなかったんだということがわかります。
I didn’t see him this morning.
だと、今朝彼を見なかった。ということがわかりますが、その後無事に会えたかどうかはわかりませ。
逆に
I haven’t seen him since this morning.
といわれると、あっていないという事実が今現在も続いているんだということがわかるのです。
こんな感じです。
I have been to France twice.
私は 持っている フランスに行くという経験を
I have never eaten natto in my life.
私は 持っていない 人生で納豆を食べた経験を
He has not finished his homework yet.
彼は 持っていない 宿題を終わらせたという事実を
なんとなくわかったでしょうか？
現在完了も過去形も、過去のことを表す。
使い分けのポイントは、
「今に影響があるかどうか」。
過去形は、「過去に完結した出来事」を話す時に使われる
現在完了は「今に影響や関連のある過去の出来事」を話すときに使われる
です。
次回は、現在完了と現在完了進行形の使い分けについて、です。
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