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共通テスト英語で、私が生徒の「目の動かし方」を見る理由

中学高校生コース

2026.09.09

共通テストの英語を教えていると、

「英文はだいたい読めるのに、時間が足りません」

という生徒が本当に多いです。

そういうとき、単語が足りないのかな、もっと長文を読ませた方がいいのかな、と考えがちです。

もちろん、語彙力も文法力も必要です。

でも私は、生徒が問題を解いているとき、答えだけではなく「目の動かし方」もかなり見ています。

設問を読んだあと、どこを見ているか。

本文と選択肢を、どんな順番で見ているか。

分からなくなるたびに、本文の最初へ戻っていないか。

表やグラフがあるのに、英文だけをずっと読んでいないか。

ここを見ると、その子がどこで時間を使っているのかが、かなり分かります。

 

英文は読めている。でも、何を探しているか分からない

実際に生徒が問題を解いている様子を見ていると、英文自体はある程度読めているのに、なかなか答えが決まらないことがあります。

「今、何を探してる?」

と聞くと、本人もよく分かっていない。

設問を読んで、本文を最初から読んで、選択肢を見て、また本文の最初へ戻る。

これを何度も繰り返しているんです。

読めないわけではありません。

ただ、「何を確認するために、どこを見ればいいのか」が決まっていません。

共通テストでは、英文だけでなく、メール、広告、表、グラフなど、複数の情報を行き来しながら読む問題が出てきます。

そのため、一文ずつ丁寧に日本語へ訳しているだけでは、内容が分かっても時間が足りなくなることがあります。

 

選択肢は「一か所だけ違う」ことがある

共通テストの選択肢は、全部が明らかに間違っているわけではありません。

本文とよく似ているけれど、日付だけが違う。

人物は合っているけれど、その人がしたことが違う。

書かれている内容は合っているけれど、理由と結果が逆になっている。

そんなふうに、一か所だけ違う選択肢もあります。

だから「何となく本文と同じことが書いてある」で選ばずに、次の点を確認します。

  • 設問では、何を聞かれているか
  • 人物や主語は合っているか
  • 日時・場所・金額・数などの条件は合っているか
  • 理由と結果が逆になっていないか
  • 本文にはない情報が足されていないか
  • “all”や“only”など、本文より意味が強くなっていないか
  • その選択肢を選ぶ根拠が、本文や表のどこにあるか
  • ほかの選択肢は、どこが違うのか

この確認ができないまま選択肢を読むと、本文と同じ単語が入っているだけで「これかも」と選んでしまうことがあります。

逆に、見るポイントが分かると、長い英文を毎回最初から読み直さなくても、必要な場所へ戻れるようになります。

 

消去法は「分からないから勘で減らす」ではありません

共通テストでは、最初から正解を一つ見つけようとするより、

「これは日付が違う」

「これは別の人の話」

「途中までは合っているけれど、最後の条件が違う」

と、一つずつ選択肢を消していく方が解きやすい問題も多くあります。

消去法というと、正解が分からないときに勘で選択肢を減らす方法のように感じるかもしれません。

でも、そうではありません。

本文や資料に目を戻し、違っている部分を確認しながら落としていく方法です。

私はレッスンでも、

「正解はどれ?」

と聞くだけではなく、

「この選択肢は、どこが違う?」

と聞くことが多いです。

すると、生徒は選択肢を眺めるだけではなく、根拠を探すために本文や表へ目を戻します。

これも、共通テストで必要になる目の動かし方の一つだと思っています。

 

正解した問題も確認します

もう一つ大切なのが、間違えた問題だけでなく、正解した問題も確認することです。

時間をかけて何度も読み直し、ようやく正解したのかもしれない。

根拠は分からないけれど、何となく選んで当たったのかもしれない。

反対に、不正解でも、最後の条件を一つ見落としただけかもしれません。

同じ丸やバツでも、その中身は全く違います。

だからレッスンでは、

  • どこを見て答えを決めたのか
  • 根拠になった部分はどこか
  • ほかの選択肢を消した理由は何か
  • どこで一番時間がかかったのか

を、生徒と一緒に確認します。

答え合わせをして解説を読むだけでは、その子の読み方までは分からないからです。

いきなり「もっと速く読んで」とは言いません

どこを見ればいいか分からない状態で「もっと速く読んで」と言っても、文字を急いで追うだけになってしまいます。

まずは時間を計らずに、

「何を探しているのか」

「どこを見れば確認できるのか」

「なぜ、その選択肢を消せるのか」

を整理します。

そのあとで、時間を意識した練習へ移ります。

読む目的と見る場所がつながると、同じ英文を何度も最初から読み直すことが減り、結果として読む時間も変わってきます。

共通テストが近づくと、どうしても「もっと問題を解かなければ」と焦ります。

でも、今の読み方のまま問題数だけを増やしても、同じところで時間を使い続けてしまうことがあります。

ご家庭で模試や過去問題の結果を見るときも、

「何点だった?」

だけではなく、

「どの問題で一番迷った?」

「どの選択肢を最後まで消せなかった?」

と聞いてみてください。

本人が自分の読み方に気づくきっかけになると思います😊

 

ブラックフラミンゴ英語教室では、答え合わせだけで終わらず、生徒がどこを見て、何を根拠に答えを選んだのかまで一緒に確認しています。

英文はある程度読めているのに時間が足りない。

共通テスト形式になると、なぜか点数が安定しない。

そんな場合は、単語力だけでなく、問題を見る順番や目の動かし方にも原因があるかもしれません。

参考:令和8年度大学入学共通テスト問題作成方針|大学入試センター